校長室より
12
2017/11/01

全校集会(10月)

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読書の秋
 皆さんこんにちは。
  「読書の秋」の季節になりました。今日は,「読書」について話します。

   私は、小学校の頃より,読書をするといえば読書感想文を書くときだけでした。高校生になり母親から本を買うのなら小遣い以外に買ってくれると聞き,本を読まないのに喜んでいたことを思い出します。だから、実際に本を買って読み出したのは高校生からです。そして、特に読むようになったのはある出来事からです。


 あれは,42年前,昭和51年(1976年)1月の雪の降る部活の帰りの「二軒屋駅」のホームでした。 ちょうど「なごり雪」という歌が流行っていました。プラトニックなお付き合いをしていた1つ年下の女の子に別れ話を切り出されました。私は,呆然とホームに立っていました。何とか汽車に乗り帰りましたが,家に帰ってからも何も手につかず,無気力状態で時間の感覚もなく横になっていた気がします。そのとき,以前買って本棚に置いてあった本を見つけました。


 武者小路実篤の「友情」でした。何となく買って,そのままにしていた本を何となく読んでいました。俗っぽく言うと三角関係の内容で,読み進んでいくうちに,主人公の野島と自分の心が重なってきて,最後に,野島が彼女を奪われた親友の大宮に言う台詞から,勇気と強がりが出てきたのを思い出します。


 それからは,太宰治や夏目漱石,加藤諦三などを読みあさっていきました。そして,いの間にか失恋の痛手は癒やされていきました。


   私は,そんなきっかけで本が好きになっていきました。近年は,重松清,百田尚樹,池井戸潤に夢中になっています。今,人気のテレビ放映されている「陸王」を見て,テレビから本に入る人も多いようです。

 
 最後に11月は「読書月間」です。2016年全国調査によると,月に1冊も本を読まない高校生は,57.1%だそうです。小学校が4%,中学生15.4%に比べて高校生の読書離れが際立っています。本を好きになるきっかけは,結構身近にある気がします。図書館にも寄ってみましょう。この「読書の秋」に渦潮高校生全員が,まず「月に1人1冊」は読んでみましょう。自分の知らない世界と必ず出会えます。
                                                                                                                 (2017.10.31)


14:00 | 投票する | 投票数(0) | コメント(0)
2017/11/01

高文祭壮行会

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茶道
 皆さん、こんにちは。
 本日ここにいる吹奏楽部、写真部,茶道部,書道部の皆さんは、10月28日の総合開会式から始まる徳島県高校文化祭参加します。鳴門渦潮高校の代表として,日頃の活動の成果を十分に表現してきてください。


 文化と徳島に関することで,今日は「茶道」の話をします。

   皆さんは,千利休という人を聞いたことがあると思います。織田信長や豊臣秀吉に仕え佗茶を大成した人です。利休さんの子孫で元15代家元の「千玄室」さんは,終戦前に徳島にあった白菊特攻隊員でした。もう亡くなられましたが,テレビでおなじみの水戸黄門役で活躍していた「西村晃」さんも同じ特攻隊員だったそうです。生き残ったのは,同じ隊で2人だけだったようです。千玄室さんは,特攻隊員として出発前夜の戦友にお茶をふる舞い,おもてなしの心で接し,最後を見送ったと言います。90歳を超えた今も世界中で日本の伝統文化である「お茶の心」を伝え,世界の平和を祈り活動しています。


 その千玄室さんの好きな言葉に「心して」があります。何かを行う際に,十分な心構えをして,注意を払ってということです。言い換えれば「心を整えて・心を集中して」ということでしょうか。


 高文祭に参加する皆さん,皆さんの今まで頑張ってきたことを披露する舞台です。
「心して」臨んでください。
                                                                              (2917.10.23)


13:55 | 投票する | 投票数(0) | コメント(0)
2017/09/02

第2学期始業式

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正門の校名
 皆さんおはようございます。
 皆さんの一人ひとりにとって、どんな夏休みでしたか?


   8月12日、甲子園の渦潮高校は大いに盛り上がりました。生徒と教職員のほとんどの人が参加してくれてありがとうございました。選手たちも最後まで粘り強く、堂々と戦いおおきな感動を与えてくれました。何よりも応援に参加した生徒・教職員全員が、炎天下で必死で応援できたことを大変嬉しく思います。渦潮高校としての一体感や誇りを感じることのできた貴重な体験になりました。応援歌「栄冠を我等に」を作詞・作曲してくれた内藤順(より)子(こ)さんもスタンドで一緒に応援しながら、感激してくれていました。


 さて、登校日の時にお願いしていた「戦争と平和」について考える時間を持ちましたか?  図書館へも足を運びましたか?72年前には、君たちと同世代の若者が自ら命を落としたり戦争の被害者となりこの世を去っていったことを想像してみましたか。


   自分の祖先、先人を知り、大切にする人は、自分をも大切にすると言います。
   私の亡くなった叔父は、陸軍の軍人としてビルマ(現ミャンマー)で終戦を迎えました。私が子どもの頃、戦争のことを聞こうとしても多くは語りませんでした。しかし、数少ない言葉の中にも、悲惨さや非情さが伝わり心の中にはもっと言いようのないものがあるのを感じたのを昨日のことのように覚えています。


   また、私は原爆が世界で最初に投下された広島で4年間の学生生活を送りました。   下宿屋のおばさんは、時々8月6日のことを悲しみと怒りで話してくれました。投下直後の市内を流れる川に人が飛び込んでいったことや焼きただれた遺体のことを話してくれました。何の罪もない人たちが一瞬にして命を奪われ、その後も原爆症に苦しみながら多くの命が奪われ苦しみ続けた事実があります。


   戦争を経験していない私たちは、伝え聞いたことや書物から知ったことを伝えていかなければならないと思います。そして、皆さんも知ろうとしてほしいと思います。先日は、隣国から日本上空を越えてミサイルが撃ち込まれました。核保有国はなくなりません。世界各国で内戦や内紛が起こっています。このような時代だからこそ戦争と平和、命の大切さをしっかり考えることのできる自分を持ってほしいと思います。そのためにも、72年前のことを、自ら学ぼうとしてください。お願いします。


   最後になりましたが、皆さんも報道等で知っていると思いますが、徳島高速道で本校の2名が同乗していた停車中のバスがトラックに追突され16名の死傷者が出るという痛ましい事故が起こりました。本校の2名は大惨事の厳しい状況の中、必死で脱出しましたが、悲しい苦しい気持ちが今もあると思います。一人は、しばらく入院治療が必要ですが、もう一人は、今日から登校しています。これからも二人を温かく見守ってもらえればと思います。


 ここで、亡くなられた高校1年生と30才の運転手に黙祷を捧げたいと思います。全員で起立をお願いします。


「黙祷」(1分間)    「直れ」


 昨年の2学期始業式で読んだ谷川俊太郎氏の「生きる」の一節を聞いてください。


「生きているということ
  いま、生きているということ
   泣けるということ
     笑えるということ
     怒れるということ
     自由ということ」


  これで、始業式のあいさつとします。(H29.9.1) 


12:11 | 投票する | 投票数(2) | コメント(0)
2017/08/19

甲子園出場のお礼

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 徳島県立鳴門渦潮高等学校野球部の第99回全国高等学校野球選手権大会(甲子園)への出場に際しましては、多くの皆様方ならびに同窓生・本校関係者各位より心温まるご支援を賜りまして、誠にありがとうございました。

 

 甲子園大会におきましては、新潟県の代表校である日本文理高等学校と対戦しましたが、5対9で惜敗しました。しかしながら、選手たちは最後まで精一杯戦い、今回の経験は今後への大きな自信となったことと思います。また,応援に参加した生徒もグラウンドの選手一体となり,心を一つにまとめ達成感を感じることができ充実した時間を過ごすことができました。

これもひとえに皆様方からの温かいご支援とご声援の賜と心から厚くお礼申し上げます。

 

 この度の甲子園での貴重な経験を通して学ばせていただいた多くの事を今後の学校生活に生かせるよう、尚一層精進を重ねて参る所存でございます。

 

 今後ともご指導・ご鞭撻賜りますよう心からお願い申し上げ、はなはだ簡単ですがお礼のご挨拶と致します。

 

                      徳島県立鳴門渦潮高等学校

                        校長 中田 寛志


11:43 | 投票する | 投票数(0) | コメント(0)
2017/07/27

第1学期終業式

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校内の松
 皆さん、おはようございます。
 皆さんは、始業式に話した「本校の使命と強み」の3つのことについて覚えていますか?少し振り返ってみましょう。


 1つは、スポーツのリーディングハイスクールとして使命です。スポーツを通じた人間形成を基本に競技力の向上を図ることです。政治や国際関係が嘘や欺瞞で混沌としている中、フェアープレイ精神や審判や相手をリスペクトするこを大切にしているスポーツが果たす役割は重要です。皆さんは、どうですか?四国大会出場部数は過去最多、今回も全国総体に4つの部が出場するなど少しずつ競技力は向上しています。スポーツ科学科と総合学科のすべての部員と応援するすべての生徒がスポーツ・リーディングハイスクールの一員であることを今以上に自覚して、今後も精進してほしいと思います。まずは、人間形成を基本に自立した成長を期待しています。


 2つめは、地域創世に貢献できる生徒を育成する使命です。主に総合学科を中心に取り組んでいますが、産社や総学、講演会等を通じて、地域に信頼される地域に貢献できる生徒の育成に努めている強みがあります。たとえば、早見さんの講演では大人を見極めることの大切さや補欠選手の経験が将来に生きることなどを教えてくれました。いつも前向きで元気な鴨頭さんからは、笑顔やあいさつなど人と接する時に大事なことを実体験からパワフルに伝えてくれました。私は、JICAの上西さんからの話で異文化交流のためのとてもわかりやすいキーワードがとても印象的でした。異文化や人を理解していくことで、「Strange(変だなあ)・Defferent(違う)・Interesting(面白い)」と進んでいくことが大切であると。異文化や人と接するとき、最初にStrangeと感じても、少しずつ理解してくると、Defferentがわかり、次には相手を受け入れ認めInterestingとなるという話でした。人によって、感じるところや心にささるところは多少違うとは思いますが、いろいろな大人と接することで視野は広がり考えも深まっていきます。普通科高校には少ない、この経験があるという強みです。


 3つめは地域防災の拠点として使命です。6月には、学校周囲の3地域と本校の防災クラブの合同で避難訓練を実施しました。防潮堤や避難場所機能を持つ学校の使命を自覚して危機管理の意識をより強く持ってほしいと思います。また、この夏休み中に熊本地震の支援活動に積極的に参加する3年生がいることも紹介しておきます。このような仲間がいることは、これからの防災リーダーの養成校としての誇りです。


 話は変わりますが、「としょかんだより」を読んだ人は、すぐにわかると思いますが、図書館で仲里先生が沖縄の紹介をしてくれています。仲里先生は、沖縄県出身でもあり沖縄関係の本のコーナーも設けてくれています。72年前の真夏の沖縄でのこと、その後広島、長崎で何があったのでしょうか?この夏の暑い日に是非考えてほしいと思います。8月3日の登校日は、戦争と平和について考える機会にしようと思います。そのためにも本を読んでほしいと思います。図書館へ行ってみてください。最後に心と体の健康には十分に配慮し、有意義な夏にしてください。                       (H29.7.20)
                                                                       


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2017/07/27

全国総体壮行会

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IH出場記念懸垂幕
 皆さん、こんにちは。
 全国高校総体に出場する陸上競技部、ウエイトリフティング部、柔道部、水泳部のみなさん、おめでとうございます。皆さんの今までの練習の技術的な積み重ねや精神的な成長が結果として表れて本当にうれしく思います。次は全国の舞台です。徳島県、四国の代表として檜舞台で精一杯頑張ってきてください。


 さて、今日は大塚製薬の前会長さんが社員によく話していた言葉を紹介します。
それは、「人生、希望と辛抱です」です。仕事や社会生活全般に通じるメッセージです。スポーツも同様と思います。


 考えてみてください。皆さんが全国大会を決めるまでの練習や当日の試合の中で最初から最後まで順風満帆な自分だけのペースでは無かったはずです。相手と力の差があっても「流れ」を感じていたと思います。実力差がない場合はなおさらです。その中で絶対勝つという「希望」を強く持ち、ここは「辛抱」と踏ん張らねばならない状況を耐えたからこそ、チャンスをつかみ、その流れを一気呵成に攻め勝利を得たのではないでしょうか。


 人生もスポーツも楽勝や圧勝は最初からしようと思ってもありません。どんな相手に対しても侮らず、恐れず「希望と辛抱」をしっかり実践していくことで勝利への道を切り拓いてください。どちらとも生きていく上で非常に重要なことです。

 
 また、全校生徒にも通じるメッセージです。「人生、希望と辛抱です」。これから進学や就職に悩んでいる人も「希望と辛抱」です。まずは、全国大会出場者は全国のプレッシャーの厳しい中でこのことを体験してきてください。皆さんの健闘と成長を心より祈っております。  頑張ってきてください。
                                (H29.7.20)      


11:21 | 投票する | 投票数(2) | コメント(0)
2017/07/05

四国総体壮行会

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バトンを繋ぐ
 皆さん、こんにちは。
 本日ここに参集している四国大会壮行会に9つの部活動の皆さんと、先日の県フットサル大会で優勝して四国大会出場を決めた男子サッカー部のみなさん、おめでとうございます。渦潮高校開校以来、四国大会出場の部数は一番多いようです。皆さんの日頃の練習の成果が形として表れて大変うれしく思います。


 県総体を応援に行った会場で、いろんな場面に出会いました。私自身が高校生だった頃の約40年前も、今も変わらない勝っても負けても味わっている感動の場面を見て、私自身懐かしくもあり、多くの感激もさせてもらいました。人工知能などのIT分野がいくら発展しても変わらない人が元来持っているとても大切な「情熱やひたむきさ」、「愛情や我慢」、「意志の強さ」など素晴らしいものを見た気がしました。本当にありがとうございました。

 今日は、その総体での一場面を紹介します。それは、鳴門・大塚スポーツパークの陸上競技最終日のことです。女子4×400mリレーが始まるまでは、その時点で鳴門高校女子と同点でした。本校男子は、すでに総合優勝を決めていましたが、女子の総合優勝はこのレースに勝ったほうが総合優勝という状況です。本校の女子は、プレッシャーを感じさせない見事な走りで勝ちきり、男女総合優勝を果たした瞬間は、私だけでなく会場は大きな興奮に包まれていました。必死でバトンを繋ぎ走っている勇敢な姿に多くの観衆が感動していました。


 その女子のレースの後に行われた男子の4×400mリレーでは、惜しくも7位という結果に終わりました。トータルで総合優勝できたのだから本当に良かったなと思いながら帰ろうとしていた時、先ほどの総合優勝を決めたリレーのメンバーにちょうど会った時のことです。私は、嬉しくて近寄っていき声をかけようとしましたが、みんな下を向いて元気がありません。泣いている子もいます。みんな喜んでいると思ったのに。


 私は、なぜそこまで落ち込んでいるのかわかりませんでした。
 数少ない会話の様子から、それは、自分たちの勝った喜びより男子も6位以内に入って一緒に四国総体に行きたかったのがわかりました。その後に会った部員たちも、みんな同じようにうなだれていました。


 勝った喜びより、友やチームを思う、そんな気持ちを持って戦っている「チーム渦潮」として選手たちを思うと心の底から、嬉しく思い感激しました。そして、大切なことを教わりました。


 四国大会に出場の皆さん。学校の代表、県の代表として自分のためだけでなくチームや友、人のためにも実力を出し切って戦ってきてください。皆さんの健闘を祈っております。

 P.S. 男子4×400mリレーは、レース後に他校の失格があり6位になり四国大会    
    出場となりました。                                                                                       (H29.6.13)      


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2017/04/11

入学式

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玄関に置かれた桜・生け花
式 辞
  「春風や闘志いだきて丘に立つ」の句が、皆さんの心に映し出されるようであり、春の訪れとともに草花も一斉に咲き出し、生きるものすべてに生命の息吹がみなぎる希望の季節を迎える中、本日ここに、平成29年度徳島県立鳴門渦潮高等学校の入学式を挙行できることは誠に大きな喜びであります。


  ただ今、入学を許可いたしましたスポーツ科学科60名、総合学科175名の新入生の皆さん、保護者の皆様、ご入学おめでとうございます。皆さんの入学を教職員並びに在校生とともに、心から歓迎いたします。また、本日は、高田初江PTA副会長様をはじめ、PTA役員の方々、ご参列いただきました保護者の皆様方には厚く御礼申し上げます。 


 本校は徳島県立鳴門第一高等学校と鳴門市立鳴門工業高等学校の2校が再編・統合し、平成24年に四国で唯一のスポーツ科学科、県内で一番多い系列を持つ総合学科を設置する高等学校として開校しました。両校の歴史と伝統を継承し、先輩方の思いを繋ぎ現在に至っています。本校の校訓「自主・至誠・躍進」の「自主」は、鳴門第一高等学校から、「至誠」は鳴門工業高校から受け継いだものです。


 撫養と大津の2つのキャンパスも新校舎に統合され3年目を迎える今年は、不易と流行を融合させながら「地域と人に信頼される人財を育成する学校」を目指し、新しい校風を作り上げているところです。本校には「スポーツ科学科」のスポーツ・リーディングハイスクールとしての使命、「総合学科」の地域創世に貢献できる生徒を育成する使命、また、現在工事中である防潮堤や避難場所機能を持つ地域防災の拠点としての使命などがあります。その使命を果たすためにも、スポーツを通じた人格形成を基本に競技力の向上を目指し、職業人や地域の人々との交流を通して職業観や人生観を養い、将来「郷土や母校に誇りを持って、心豊かな人生を送る」ことができるよう教育活動を推進しています。


 入学生の皆さんも、この渦潮高校で我々教職員や先輩たちとともに切磋琢磨しなが
ら新生渦潮高校を創っていきましょう。そのための環境は十分整っていると思います。スポーツや勉強の学びの環境もあり、情熱ある教職員がいます。やるかやらないかは、自分の心にかかっています。皆さんのこれからは、皆さん自身の志と行動によって夢や希望ある将来が切り拓かれていきます。どうか、そのためにも「自らを知り、自ら行動する」ことを大切にしてください。「無知の知」という言葉があります。自らを知ると言うことは、自分が知らないことを知るということです。そして、いろいろな場面での自分の立ち位置を客観的に把握してください。己を知り、良いと思ったことは「恐れず、怯まず、侮らず」チャレンジしてください。結果的に、うまくいくこともそうでないこともあると思います。しかし、その経験が必ず皆さんを成長させてくれます。傍観したり評論するだけでは人間的に成長しません。常に当事者意識を持って、前向きに努力を続ける人が信頼されます。「自らを知り、自ら行動する」そういう人になってほしいと思います。


 さあ、新緑の時を迎えました。お互いを思いやり、この鳴門渦潮高校の校訓「自主・至誠・躍進」のごとく自ら行動し、誠を貫き、いきいきと元気に自分の可能性を信じて進んでいきましょう。毎日の授業は、大切にしてください。わからなかったことがわかる喜びを味わうことができます。学ぶことは、何事にも通じます。部活動やボランティア活動、地域貢献活動にも積極的に参加し、学ぶことを経験してください。友と共に青春の汗を、涙を流すことがどれだけ尊いかもわかります。
あきらめずに、取り組む姿勢が、必ずあなたの将来の心の宝物になると思います。
 
 3年後の卒業式では、皆さん全員が今以上に鳴門渦潮高校への誇りと愛着が持てるように、我々教職員も誠心誠意関わっていきます。皆さんも3年後の自立心のある成長した自分を想像して、これからも毎日を大切に送ってください。


 終わりになりましたが、お子様の成長のためには、教職員と保護者の連携が重要なことは言うまでもありません。保護者の皆様におかれましても本校の教育活動にご理解とご協力を賜りますようお願いして式辞といたします。    

                    平成29年4月10日
                          徳島県立鳴門渦潮高等学校長                                           中田  寛志


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2017/04/11

第1学期始業式

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坂東文夫作「仲良し」正門入ってすぐ左に立つ
 皆さん、こんにちは。
 今日は新年度最初の挨拶として、渦潮高校の使命であり強みでもある3つのことについて話します。他の高校との大きな違いがあり、特徴的なことです。皆さんは、何だと思いますか。


 1つめは、スポーツのリーディングハイスクールとして使命です。
スポーツを通じた人間形成を基本に競技力の向上を図ることが使命でもあり大きな強みでもあります。 

 2つめは、地域創世に貢献できる生徒を育成する使命です。
職業人や地域の人々との交流を通して職業観や人生観を養うことで将来的に地域に貢献できる生徒を育成しようと努めている強みです。

 3つめは地域防災の拠点として使命です。
現在、工事中である防潮堤や避難場所機能を有事の時に地域の方々と連携して有効に活用する学校という使命であり責任です。昨年も防災クラブの人たちは地域の方と連携して避難訓練をしました。


 では、このように代表的な3つの使命を果たすために、具体的に一人ひとりがどうあるべきでしょうか。まずは、皆さんが今、何事も最も吸収できるときだからこそ、次の5つの事を実践してほしいと思います。


 1つめは、命を大切にすると言うこと。
人の命、自分の命も大切にする感受性豊かな人になってください。


 2つめは、しっかりと基本的マナーを身につけるということ。
「あいさつ・清掃・身だしなみ」をきちんとして、傾聴を心がけてください。


 3つめは、約束を守るということ。
時間や規律、約束事は必ず守ってください。信頼関係の基本です。


 4つめはオン・オフを切り替えるということ。
生活にメリハリをつけて、集中と緩和を意識してください。

 5つめは、人が喜ぶことを素直にするということ。
人が喜ぶことを意識的にすると必ず気の利く人になります。よく気がつき機転の利く人になるためにも実践してみてください。


 以上、3つの使命と、それを果たしていくための5つの実践を頭と心に刻みやってみてください。そのことを地道に継続していくことで必ず人間的にも成長します。その人間的成長がいろいろな分野での可能性の開花に繋がっていきます。頑張ってください。今のこの高校生の時期しかありません。鳴門渦潮の強みが更に増していき、皆さん一人ひとりが成長することを期待して始業式のあいさつとします。
                                                                      (H29.4.10)


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2017/03/10

鳴門渦潮第5回卒業式

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卒業式当日
式辞 
                                          

 世界に誇る「鳴門の渦潮」が最も雄大な姿を見せる季節になり、「おもてなしの心」の始まりの地となる「四国遍路」にも春の気配を感じる今日の佳き日に「徳島県立鳴門渦潮高等学校 第5回 卒業証書授与式を挙行するにあたり、PTA代表 下(しも)込(ごみ)明美様、鳴潮会会長 川田 修(おさむ)様、学校評議員 秋山敬子(ゆきこ)様をはじめ、多数のご来賓・保護者の皆さまのご臨席を賜り誠にありがとうございます。卒業生の輝く前途を祝福し、激励いただけますことは卒業生はもとより、在校生・教職員一同この上ない喜びであり、心から厚くお礼申し上げます。


  ただ今、スポーツ科学科39名、総合学科161名、計200名の皆さんに卒業証書を授与いたしました。ご卒業おめでとうございます。心より祝福いたします。また、これまで深い愛情をお子様に注ぎ、慈(いつく)しんでこられた保護者の皆さまにおかれましては、今日の日を迎えて、感慨もひとしおのことと拝察いたします。
 
 世界では、人間の尊厳を踏みにじる戦争やテロ、想像を絶する自然災害、経済状況の悪化による餓死、自殺など厳しい現実で生きている人々がいます。国内においても、少子高齢化、グローバル化等が急速に進行する中で、地方創生への取り組みや格差社会の是正、東日本大震災・熊本地震の被災地復興など課題が山積しています。

 このような情勢の中で、夢や希望、愛情をもって、勇気や感動、命の喜びを伝えている人はたくさんいます。大震災の時、いち早く被災地に駆けつけ救援活動を徹夜でし続けてくれた世界各国の救援部隊の方々、自衛隊や警察、NGOやNPOのボランティアを献身的にする人々には頭が下がる思いでした。高校生も含む多くの人たちが、今も継続的に被災地での活動を続けています。あらためて、友情と勇気の尊さを教えられました。


 今も、復興への道のりは険しい中、私の高校時代の親友は福島に建築関係の仕事をしながら支援活動に参加しています。「まずは、見に来い」という彼の思いに答え、近いうちに行く予定です。新聞やテレビではわからない事もたくさんあると思い、肌で感じて「今」自分にできることを再確認しようと考えています。


 また、昨年は、リオデジャネイロオリンピック・パラリンピックがありました。本県出身のバドミントンダブルスで最後まで諦めない強い心を見せてくれた金メダルの松友美(み)佐(さ)紀(き)選手、日本人の良さである緻密さとこだわりの徹底で史上初の銀メダルに輝いた陸上競技男子400mリレー、本県出身のパラリンピック柔道において不屈の闘志で復活し銅メダルを獲得した藤本聡(さとし)さんなど、テレビの映像に引き込まれ感動し涙した人も多かったと思います。ノーベル賞でも大(おお)隅(すみ)良(よし)典(のり)栄誉教授がオートファジーの仕組みの解明でノーベル医学・生理学賞を受賞されました。「流行でなく面白いことをやる」という言葉に多大な勇気をもらいました。ノーベル文学賞では、歌手で初めてボブ・ディランが受賞しています。その人たちの苦悩と努力があるからこそ感動し、尊敬し、胸が熱くなるのだと思います。皆さんの中にも、感動や優しさを与えてくれた人もたくさんいました。そして、周りの人の行動や環境を良くしていきました。

 
   友と語らい楽しかった修学旅行やスキー実習、「Parfect human」がテーマの渦高祭、緊張と不安の課題研究発表会、同じ目標に向かって喜びも悔しさも共に味わった部活動、大学受験のために主体的に取り組んだ個別補習、挨拶運動や清掃活動など周りを笑顔にしてくれたボランティア活動など、たくさんの思いを後輩たちに残してくれました。そのような皆さんが、私の誇りです。新しい船出に向けて、大きな帆を高らかに挙げて大海原に漕ぎ出でて、胸を張って突き進んでいく皆さんの姿を想像します。今まさに、本校で培ってきた校訓の「自主・至誠・躍進」の心をオールに込めて、真っ正直に、一途に、何も恐れず漕ぎ進んで行ってください。

 
 人生は、大海を渡る一人の漕ぎ手に委ねられています。
 これからも、私たち教職員、保護者全員で君たちの帆に追い風を送り続けます。真正面や、横からの風には今までの知識や経験を生かし、試行錯誤しながら前に進んでいってください。疲れたときには、休むことも必要です。その時は、渦潮高校という港に寄ってください。待っています。

 
   最後に餞の言葉としてとして「希望と辛抱」を贈ります。これからの皆さんの未来は、希望に満ちて燦々と光り輝いています。自分の最初の思いどおりの進路の人もそうでなかった人もいます。思い描いたイメージ通りの進路であっても、将来は途中思いどおりでないときもあります。しかし、今、君たちは、悩んだり相談したり努力する中で、最終的には自分で決めました。自分で決めた後は、これから進むステージで誠心誠意、一所懸命に頑張ることが大切です。そのことで、次の夢や目標が必ず膨らんできます。与えられたところで頑張るとは、辛抱が必要です。あの大接戦のゲームで勝利した時、流れが変わるまで我慢強く「辛抱」しプレッシャーをかけ続けた時のように頑張るのです。そうすることで、また「希望」が見えてきます。「希望」のない人生ほどつまらないものはありません。「希望」がある人生を送るためにも、辛抱しどころがあると言うことを覚えておいてください。
 
 結びになりましたが、ご来賓・保護者の皆さま、これまで本校教育の為に多大なご尽力とご支援を賜りまして、誠にありがとうございました。「鳴門渦潮高校」の卒業生として、すべての皆さんが誇りと自信をもって社会や人のために貢献できる人となり、幸多き人生を送ることを祈念して式辞といたします。


              平成29年3月1日
                               徳島県立鳴門渦潮高等学校長  中田 寛志


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