お知らせ

  • スポーツ科学科は,知徳体の調和のとれた豊かな人間性を身につけるとともに,本県の競技力向上,スポーツ振興を図るため,スポーツや健康に関する専門的教育を実施する本県初の学科です。

    1 概要  県内初の体育科 スポーツ科学科 1学年60名
    2 科目の特色 3年間で体育専門科目31単位を実施
    3 部活動との連携 専攻実技種目と同じ部活動に所属
    4 選考実技種目
       女子サッカー,野球,バスケット,陸上(男女),柔道(男女),ウエイトリフティング, 剣道(男),女子ラグビー
    5 特徴 大学や競技団体との連携や近隣スポーツ施設の利用、鳴門教育大学との高大連携、公益財団法人徳島県スポーツ協会

スポーツ科学科

「スポーツ選手のキャリアデザイン」講演会

2026年1月30日 08時14分

アスリートの未来を切り拓く3つの「見えない武器」(鳴門教育大学 齋藤 祐一先生

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「この厳しい練習は、将来本当に役に立つのか?」

「もし競技を辞めてしまったら、自分には何が残るのだろう?」

部活動やスポーツに打ち込む中で、ふとそんな不安が頭をよぎることはありませんか?その悩みは、あなたが目の前の競技に真剣に向き合っている証拠です。スポーツ経験の中には、あなたがまだ気づいていない「見えない武器」が隠されています。鳴門教育大学の齋藤 祐一先生から、これまで「点」でしかなかった経験を、輝く未来の「線」へとつなげる3つの視点からお話しいただきました。


1. 「第3のアスリート」という新しい地図

プロかアマか、二択ではない生き方

アスリートのキャリアといえば、かつては「プロ選手」か「実業団」という二つの道が一般的でした。しかし今、仕事と競技を高い次元で両立させる「第3のアスリート」という生き方が注目されている。

これは単なる「両立」にとどまりません。競技で得た経験を社会に活かし、社会で得た知見を競技に還元する「デュアルキャリア(相乗効果)」の考え方。

  • 具体例: 実業団に所属せず、自身の走りをSNSで発信し、イベントや広告を通じて収益を得る「ランニングインフルエンサー」など。

この道はまだ黎明期であり、成功の法則が確立されたわけではない。しかし、「自分は競技者である」という強いアイデンティティを保ったまま社会とつながる。この選択肢を知ることは、キャリアの選択肢を大きく広げる。

2. 「部活の当たり前」を最強のビジネススキルに

価値を再定義する「翻訳」の思考法

日々行っている「挨拶」や「準備」を、単なる雑用だと思っていませんか?実は、それらを社会で通用する言葉に「翻訳」すると、驚くほど価値の高いスキルへと変貌します。

部活動の「当たり前」 社会で通用する「武器」への翻訳
挨拶・礼儀

信頼関係の構築・心理的安全性の醸成


「この人は信頼できる」という安心感を与え、交渉の土台を作る力。

用具の準備・管理

ロジスティクス(物流・供給管理)


必要なものを、必要な時に、必要な場所へ揃える実務遂行能力。

目標設定・ミーティング

プロジェクトマネジメント


期限内にチームで協力し、課題を解決しながら目標を達成する力。

自分たちの経験を「大したことない」と過小評価せず、客観的な言葉で価値付けする。この思考法こそが、あなたのキャリアを支える強力なエンジンになります。

3. 未来を駆動する「夢中になる力」

スポーツは「ポータブルな力」を育てる場所

これらすべての土台となる最も本質的な力。それは「今、目の前の競技に夢中になること」そのものです。

スポーツを通じて得られる能力は、どこへでも持ち運べる「ポータブル(携帯可能)なスキル」です。しかし、この力は中途半端な取り組みでは身につきません。必死に、夢中になって取り組むからこそ、その経験が血肉となり、アイデンティティを形成します。

「夢中になる力」こそが、前例のない道を切り拓く情熱の源であり、経験を価値あるものへと昇華させる触媒なのです。


結論:あなたの「当たり前」を問い直そう

スポーツを通じて得た財産は、競技を離れても決して失われることはありません。

  1. 「第3のアスリート」という新しい選択肢を持つ

  2. 「翻訳」の思考で、経験をビジネススキルに変える

  3. 「夢中になる力」をすべての原動力にする

今、あなたが当たり前のようにこなしている活動の中に、どんな「武器」が隠されているでしょうか?その武器を見つけたとき、あなたの未来はもっと自由で、エキサイティングなものに変わるはずです。