2021年6月~2023年9月記事

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【弓道部】第55回県高校弓道新人学年別選手権大会 結果報告

日  時:9/16(土)

場  所:鳴門・大塚スポーツパーク弓道場

競技方法:近的競技・個人競技

●予 選:各自4射1立を行い、1年生は男女とも2中以上、2年生は男女とも3中以上の的中者を予選通過とする。

●決 勝:各自4射1立を行い、最高的中者を優勝とする。

※最高的中者多数の場合は、射詰競射により順位を決定する。

 

 

「弓道」は他の競技と比べて「個人的な競技」と言われます。

対戦相手と直接闘う訳でもないし、的が襲ってくる訳でもありません。

向き合うは動かない的、それと自分自身。

的と自分だけの無心の空間をつくる、それこそが勝利の鍵だと言われたりもします。

 
今大会は「個人戦」のみの大会なので、「団体戦」よりもその色は強いと思います。

的中をしても誰に貢献する訳でもなく、外しても誰に迷惑をかける訳でもありません。

 

夏のインターハイ、そして紫灘旗全国遠的大会から約1ヶ月。

3年生引退後初の公式戦です。

今大会がデビュー戦の選手もいます。

全員が良い射をすることでお世話になった先輩達への恩返しをしようと、気持ちをひとつに臨みました。

 

 

【競技結果】

●予 選(4射)

《1年女子》小林:残念、明松:3中

 ▶︎明松が予選通過!!

《1年男子》山﨑:2中、大屋敷:2中、板東:1中

 ▶︎山﨑、大屋敷が予選通過!!

《2年女子》藤坂:1中、寺内:1中、神田:1中、上野:3中

 ▶︎上野が予選通過!!

《2年男子》山田:1中、丸笹:1中、上西:皆中、藤田:1中、大森:残念、藤川:3中、木内:2中、向井:残念

 ▶︎上西、藤川が予選通過!!

 


⚫︎決 勝(4射)

《1年女子》明松:2中

《1年男子》山﨑:3中、大屋敷:3中

《2年女子》上野:3中

《2年男子》上西:2中、藤川:1中

 ▶︎明松、上西が順位決定のための遠近競射へ!!

明松:×

上西:⚪︎


 ▶︎山﨑、大屋敷、上野が優勝決定のための射詰競射へ!!

山﨑:⚪︎×⚪︎⚪︎✖️

大屋敷:⚪︎××

上野:×⚪︎

※5射目からは直径24㎝星的使用

 

 

結果…

大屋敷:4位!!

上西:3位!!

山﨑:準優勝!!

上野:優勝!!

 

 


今大会、入賞者も多かったですが、1年から2年まで男女の全学年で予選通過者が出ました。

これは過去にないくらい珍しいことで、技術・弓道と向き合う心も含め全体的なレベルが上がっている証拠だと思います。 


そして、入賞できなかった者は、仲間の入賞に嬉しい気持ちを持ちつつも、

自分の入賞を逃したことの悔しさもあり、複雑な感情に悩まされていたと思います。

しかし、「悔しい」ということは、普段の練習に真剣に取り組んでいる証です。

真剣に取り組んでいない者には「悔しい」という感情すら湧いてきませんから。

 
弓道だけでなく、どの武道・スポーツにも共通することですが、

普段の練習はしんどかったり苦しかったり辛いことの方が多いかもしれません。

しかしながら、その苦しさ、そして自分自身と真摯に向き合い、

光が見えなくても前に進み続けた者にだけ見ることができる景色があります。

 


今回優勝した上野も、県総体後から主将を務め、

部員を牽引しながら常に自分自身、そして弓道と向き合い続けていました。

いくら向き合い続けても的中は思うようについて来ず、その期間も長期に及び、苦しんでいました。

しかし、主将という立場上、辛い表情を見せないよう気丈に振る舞い、人知れず涙を流していたのかもしれません。

顧問の僕が知らないところで、きっと想像以上の苦労をしてきたのだと思います。

 
しかし、ここでしっかりと歴史にその名を刻み、1年の後輩達にも良いかたちで「あるべき姿」を示したと思います。

先輩達が残してくれた「教え」は今、着実に2年生へと引き継がれ、

そしてその2年生は背中で1年生達へ道を示そうとしています。

 
これからも僕は選手全員の最高のパートナーであり、最も熱心なファンで居続けたいと思います。

今後も傍らでその活動を見守らせてください。

 

 

〜次回の試合〜

10/7(土)に全徳島弓道大会が開催されます。

コロナ禍で実施できていなかったため、開催は実に4年振りです。

3年生引退後初となる1•2年生のみの公式団体戦(3人立)です。

言い換えれば、この試合が公式団体デビュー戦となります。

試合までの期間は僅かですが、一日一日を大切に、これからも精進していきたいと思います。