2021年6月~2023年9月記事

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【弓道部】県総体 結果報告①[個人戦]

日  時:6/3(土)[個人戦 予選]

     6/4(日)[個人戦 準決勝・決勝]

場  所:鳴門・大塚スポーツパーク弓道場

競技方法:近的競技

●予 選:各自4射を行い、3中以上の的中をもって通過とする。

    (団体戦予選出場者は、団体戦予選1回目の記録が個人戦予選の記録となる)

●準決勝:各自4射を行い、3中以上の的中をもって通過とする。

●決 勝:射詰競射により、上位から順位を決する。

    ※5射目より直径24㎝星的を使用する。

 

≪競技結果≫

●予 選(4射)

[女子]藤坂:3中、明松:1中、上野:1中、寺内:1中、平田:2中、高田:皆抜、神田:1中、

    田渕:2中、小林:2中

    ※藤坂が準決勝へ。

[男子]松尾:3中、藤髙:2中、三原:3中竹口:3中上西:皆中、藤田:2中、山田:3中

    大森:1中、丸笹:皆抜、板東:2中、木内:1中、向井:皆抜、山﨑:皆抜、藤川:皆中

    ※松尾、三原、竹口、上西、山田、藤川が準決勝へ。

 

●準決勝(4射)

[女子]藤坂:2中

※3中者が6名に満たなかったため、藤坂は遠近競射となりましたが、決勝進出はならず。

 

[男子]松尾:皆中、三原:2中、竹口:3中、上西:皆抜、山田:3中藤川:皆中

※松尾、竹口、山田、藤川が決勝進出。

 

●決 勝(射詰競射)

松尾:○○○○×◎◎

竹口:○○○○×◎×

山田:×

藤川:○○○○××

※5射目からは24㎝星的使用。

 

 

結果…

松尾:優勝!!! 竹口:準優勝!! 藤川:第3位!!

 

 

渦潮弓道部初の個人ワンツースリーフィニッシュとなりました!

 

1位・2位の松尾・竹口は四国大会・インターハイへの出場権、

3位の藤川は四国大会への出場権を獲得しました!!

 

しかしながら、今回の結果をつかむまでにも、

選手達には多くの苦難がありました。

 

優勝した松尾は、試合数日前に押手小指の手豆が裂けてしまい、

上手く手の内を利かせられず、試合前日には耐えがたい痛みのために練習を途中で断念しました。

「よりによって何故このタイミングで…」と思わず漏らしてしまうほど、絶望感に苛まれていました。

そのときは極限の心理状態だったと思います。

その痛み、苦しさを乗り越えての優勝でした。

 

準優勝した竹口は、この3年間、スランプが長期化し、なかなか調子を上げることができませんでした。

ときには、悔し涙を流したり、苛立ちを隠しきれないこともありました。

しかし、どんなに苦しい時もただひたすらに弓道と向き合い続けました。

その結果、3年生でその能力が花開きました。

「大器晩成」とは、まさにこのことだと思いました。

 

第3位になった藤川にも、多くの苦悩がありました。

中学時代はバスケットボール部で、感情をしっかりと全面に出すよう指導されていたのに、

高校の弓道では、感情を表に出さずコントロールするように僕から言われ、

競技の違いによる感情の制御に戸惑い、本当に苦戦していました。

的中も思うように伸びず、悔しい日々を過ごしていました。

 

今回入賞した選手以外の部員にも一人ひとり、今日に至るまで多くのストーリーがあります。

それは、本校だけではなく、全ての学校、全ての選手に色々な物語があるのだと思います。

100人いれば100通りの思いがあり、

多くのことを乗り越えて、この総体に臨んでいるのだと思います。

 

「神は乗り越えられない試練は与えない」という言葉を聞いたことがあります。

どの大会でも優勝杯を手にするのは、ただ一人。

けれども、色んな試練を乗り越えて試合に挑んだ選手、

その一人ひとりこそが「勝者」だと、今回の総体を経験して思いました。

綺麗事のように聞こえるかもしれませんが、今は心からそう思います。

 

こうして無事、総体を終えられたこと、

そして、またいつもの日常が送れることに感謝の心を忘れず、

これからも日々、精進していきたいと思います。