日 時:6/3(土)[個人戦 予選]
6/4(日)[個人戦 準決勝・決勝]
場 所:鳴門・大塚スポーツパーク弓道場
競技方法:近的競技
●予 選:各自4射を行い、3中以上の的中をもって通過とする。
(団体戦予選出場者は、団体戦予選1回目の記録が個人戦予選の記録となる)
●準決勝:各自4射を行い、3中以上の的中をもって通過とする。
●決 勝:射詰競射により、上位から順位を決する。
※5射目より直径24㎝星的を使用する。
≪競技結果≫
●予 選(4射)
[女子]藤坂:3中、明松:1中、上野:1中、寺内:1中、平田:2中、高田:皆抜、神田:1中、
田渕:2中、小林:2中
※藤坂が準決勝へ。
[男子]松尾:3中、藤髙:2中、三原:3中、竹口:3中、上西:皆中、藤田:2中、山田:3中、
大森:1中、丸笹:皆抜、板東:2中、木内:1中、向井:皆抜、山﨑:皆抜、藤川:皆中
※松尾、三原、竹口、上西、山田、藤川が準決勝へ。
●準決勝(4射)
[女子]藤坂:2中
※3中者が6名に満たなかったため、藤坂は遠近競射となりましたが、決勝進出はならず。
[男子]松尾:皆中、三原:2中、竹口:3中、上西:皆抜、山田:3中、藤川:皆中
※松尾、竹口、山田、藤川が決勝進出。
●決 勝(射詰競射)
松尾:○○○○×◎◎
竹口:○○○○×◎×
山田:×
藤川:○○○○××
※5射目からは24㎝星的使用。
結果…
松尾:優勝!!! 竹口:準優勝!! 藤川:第3位!!
渦潮弓道部初の個人ワンツースリーフィニッシュとなりました!
1位・2位の松尾・竹口は四国大会・インターハイへの出場権、
3位の藤川は四国大会への出場権を獲得しました!!
しかしながら、今回の結果をつかむまでにも、
選手達には多くの苦難がありました。
優勝した松尾は、試合数日前に押手小指の手豆が裂けてしまい、
上手く手の内を利かせられず、試合前日には耐えがたい痛みのために練習を途中で断念しました。
「よりによって何故このタイミングで…」と思わず漏らしてしまうほど、絶望感に苛まれていました。
そのときは極限の心理状態だったと思います。
その痛み、苦しさを乗り越えての優勝でした。
準優勝した竹口は、この3年間、スランプが長期化し、なかなか調子を上げることができませんでした。
ときには、悔し涙を流したり、苛立ちを隠しきれないこともありました。
しかし、どんなに苦しい時もただひたすらに弓道と向き合い続けました。
その結果、3年生でその能力が花開きました。
「大器晩成」とは、まさにこのことだと思いました。
第3位になった藤川にも、多くの苦悩がありました。
中学時代はバスケットボール部で、感情をしっかりと全面に出すよう指導されていたのに、
高校の弓道では、感情を表に出さずコントロールするように僕から言われ、
競技の違いによる感情の制御に戸惑い、本当に苦戦していました。
的中も思うように伸びず、悔しい日々を過ごしていました。
今回入賞した選手以外の部員にも一人ひとり、今日に至るまで多くのストーリーがあります。
それは、本校だけではなく、全ての学校、全ての選手に色々な物語があるのだと思います。
100人いれば100通りの思いがあり、
多くのことを乗り越えて、この総体に臨んでいるのだと思います。
「神は乗り越えられない試練は与えない」という言葉を聞いたことがあります。
どの大会でも優勝杯を手にするのは、ただ一人。
けれども、色んな試練を乗り越えて試合に挑んだ選手、
その一人ひとりこそが「勝者」だと、今回の総体を経験して思いました。
綺麗事のように聞こえるかもしれませんが、今は心からそう思います。
こうして無事、総体を終えられたこと、
そして、またいつもの日常が送れることに感謝の心を忘れず、
これからも日々、精進していきたいと思います。